★若い人は戸建・ご年配はマンション?
2024年06月17日
昨年、東京都N区の某有名デザイナーが設計&コーディネートしたデザイナーズマンションが当社のエリア内であるJR沿線に完成致しました。立地は駅から徒歩8分と比較的便利な高級住宅地の入口付近にあり、外観は斬新なデザインで4階建て全18世帯のちょっと相場よりも200~300万円位値段が高い、いわゆる一般の方が『アッ!』と言うようなデザインのマンションでした。広告のコンセプトは30代の家族向き・子供が2人程度で車庫も各世帯一台分確保が出来る事!若い方向きのおしゃれなマンションとして完成致しました。現地販売は完成後に行いましたが18室という事もあり売主業者はあまり苦戦をせず、約4ヶ月程度で完売致しました。しかし実際に蓋を開けて見れば購入者の平均年齢が54歳!平均年齢との事ですのでコンセプト通りの30代の方も数組はおりましたが中でも一番の高齢者の方は、な・なんと・・・78歳のご夫婦♪デザイナーさんのコンセプトとずれてしまった結果になりました。他にも、同じようなケースがありました。当社より2駅下りの駅から徒歩8分の場所に夫婦2人でお住まいの方が当社より徒歩2分の好立地のマンションに住み替えました。そのご主人の趣味は今流行のBSテレビで大リーグを見る事!買い替えて引っ越した先のマンションはいわゆるBS対応型のマンション!長年勤めた会社を定年し、やっと趣味に没頭できると喜んでおります。反対に、若い方は・・・と言うと『将来の事を考えると土地があった方が良い!』との理由から一戸建てを選ぶ方が目立ちます。建物の価値がなくなっても土地は残るし・建替えも・買い替えも簡単に出来る。いわゆる貯蓄という事を念頭において計画的にと言うパターン・子供達がうるさくするから近所に迷惑をかけちゃうかも・ペットを飼いたいから・・・との理由から一戸建ての住宅を求める声が増えました。そして一戸建てを購入する方・不動産を購入する方の年齢も低年齢化したようにも感じます。では、何故若い人は一戸建て・ご年配はマンションが好む事となったのでしょうか?理由は土地価格の変動もようやく落ち着き『これ以上は下がらないかな?』とか『金融機関の金利の変動や推移を考えると今かな?』等の理由から不動産の購入が安易に踏み切れるようになった事が理由の一つかも知れません。30代の方が一戸建てを購入してもそこで生涯を終えるまでには家が持たない!ならば、最低限建替える土地さえあれば退職金で建物だけ!又は、その時に売却しても最低土地の代金は手元に残り、中古の住宅・中古のマンションになら現金を出さなくても住み替えが可能かな?との理由です。建物の寿命は約40年。購入した時が30歳前後であれば自分の生涯を終えるのはそこでは無理だな・・・。と購入の時点で理解をして購入をします。逆に定年した方達は一戸建ては雑草の事・戸締りの大変さ・冷暖房の効率を考えるとマンションでいいかな?となりマンションは『快適だ!』と言う事になります。これが現実に増えた為、現在の動きとなったわけです。今、地元エリアで一番売れているのは1、中古の戸建。2、中古マンション。3、土地。4、新築一戸建て。5、新築マンション。の順でしょうか・・・?この順位はここ数年間変化はしていません!日本は世界一のリフォーム技術を持っていると言われている事から自分達の年齢や子供達の年齢を加味して建替え・買い替えの時期を計画出きるになった事が現在の成功へ繋がっている様に感じます。