★不動産の契約とは・・・失敗談♪

2024年06月22日

不動産の購入にあたり、不動産業者を介して取引(購入)をすれば必ず事前に物件の説明として【重要事項説明】が義務付けられております。そこで注意です。出来ましたら事前にその書類を見せてもらう事も出来るのです。ある程度契約予定日の数日間前に見せていただくように担当者に話してみるのも失敗しない為の予防策かもしれません。一応信用はしていても自分で不安のある部分だけは最低限で役場・法務局・公共関係の各管理会社で調査する事もできます。それといざ「引越し」となるとさらに注意です。例えば、今まで家族が仲良く夢を抱き新居となる物件探しをしてようやく気に入った物件を契約・・・。そこまではOKです。しかしいざ新居の生活をスタートすると予想をしていなかった数々の問題が発生する事が多々あります。当然ご主人は毎日住宅ローンを返済する為に仕事を以前よりも頑張っちゃう事も!奥様は綺麗なキッチンで快適に料理を作り家族を迎える準備で日々忙しくなります。そんな見えない失敗談の実例をあげてみます。ある日、お客様から旧建売住宅の売却依頼を受けました。3年前に購入したばかりの住宅を手放される理由は、ご夫婦の・・・離婚が原因。最終的には購入時の価格から1000万円近くも安い金額で、売却する事となりました。売主様と売却完了まで何度もお会いしているうちに、離婚の原因となったきっかけの一つが、3年前に買ったこの建売住宅だったことが解ったのです。3年前今までの借家から離れ、ご主人のご実家に近いこの場所に手頃な建売を見つけ、ご夫婦はその場で購入を申込みました。奥様にも、いずれはマイホームを持ちたいというご希望があり、本来はこれで夫婦の念願が叶った筈でした。しかし実は奥様の方は、この建売住宅を購入することにあまり気乗りがしていなかった。というのが本音だったようです。ただ、せっかくご主人が一生懸命働いたお金で、家族のために家を購入しようとしてくれるのに、あまり口をはさむのもいけないと思われたのでしょう。しかししばらく住んでみると、もともと知った土地ではありませんし、なかなか友達もできないとあって、奥様の孤独感は増すばかり。それに加えてご主人のご実家に近いのが災いして(?)義理のお母さんが入り浸るハメになってしまいました。地元に知り合いが居ればさほど苦にならない町内の行事も、ご主人の協力が得られない形で参加していくごとにストレスが溜まり、奥様の不満はグチとなって、ローンを抱えたご主人に日々降りかかる・・・その積み重ねから、ご夫婦仲もしっくりいかなくなってしまったとのことでした。まさにこのケースは、典型的な住み替え失敗例です。ご購入前にご夫婦でもっとマイホームについて話しあってさえいれば・・・。奥様がこの建売を買うことはあまり気が乗らない、ということを、ご主人にはっきり伝えてさえいれば・・・。そう考えると本当に残念でなりません。

この様にメンタル面に影響が出てしまう事もある事を予想して頂きたいと思います。環境が変わったと言う事はそれだけで若干のストレスがあるものです。100点満点の生活環境はありません。そこをサポート・補助できるのは夫婦や家族の協力や配慮・心遣いがあってこそ足りない点数を補えるとも思います。所詮『住めば都』ですが・・・『都』となるまではお互いが・お互いを!の気持ちを持って失敗だった、と思わない様な生活をスタートさせたいものですね。

不動産契約